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2010年1月27日水曜日

こんな設定ありですか? ルーターは正しく設定しよう

前回の記事で思い出した事例です。
無線LANで使っているのですが、新しいPCを買ったので接続しようと思ったのですが、繋がらないのでみてほしい」とのご依頼でした。

電話で伺った状況では
1.無線設定はできている様子
2.有線でルータに接続しても繋がらない
3.現在使用中のPCは問題なく繋がっている。
という状況で、「2台を無線で使いたい」ということでした。

さっそく伺って、接続環境をみてみました。
回線はNTTのBフレッツ
接続機器はと・・・・
ONU ---- ひかり電話ルータ ---- NEC無線ルータ --(無線)-- WinXPノートPCという構成です。
まず、見てみたところ、ひかり電話ルータ・NEC無線ルータともにPPPのランプがついていません。
でどうやってインターネットにつながっていたかと思えば、ノートPCにしかっかり広帯域(PPPoE)接続が動いていました。ということで、ひかり電話ルータとNEC無線ルータを素通りしてPPPoEブリッチで繋がっていたのでした。

当然ながら、PCを追加してもそのままではインターネットへ繋がりません。また、1台目と同じくPPPoE接続をすればプロバイダーへ2重ログインとなってしまいます。

で、ここまでは、よくあると言えばよくあることなのですが、よくよくお聞きしたところ、この接続設定はサポート業者にやってもらったとのこと。
さすがに同業者の行った作業をむげに否定はできないのですが、これはないでしょうという感じです。
某TVショッピングでPCを購入したら、無線ルータがついてきておまけでサポートが付いていたとのことで、設定をしてもらったようです。

たまに、お客様ご自身で設定したり、お友達にたのんで設定してもらったなんてことで、同じような設定を見ることはあるのですが、サポート業者が行った作業でこれはどうなんでしょうか・・・・

これは推測なのですが、ひかり電話ルータにNEC無線ルータをLANケーブルで接続し、無線設定は「らくらく無線スタート」で自動設定。
後はPCにPPPoE接続設定をすればインターネット接続完了となり、ルータをアクセスする必要はなく、短時間で作業がおわります。
当然パソコンサポートを仕事としているのであれば、本来はルータをそれぞれ設定するのが本来のサポートであることは分かっていると思いますが、作業時間を短縮するために行ったのではないかと思います。
実際、ひかり電話ルータ・NEC無線ルータどちらも初期状態でアクセスされた形跡はありませんでした。

今回は、ひかり電話ルータでPPPoE接続設定を行い、NEC無線ルータは「アクセスポイント」モードに設定、2台のPCを無線LAN設定を行い、パソコンを増やした場合の接続方法をご案内し作業完了しました。


パソコンサポートの仕事は、もちろんお客様のご希望の内容を実現することは当然ながら、その後のネットワーク拡張(PCの増設・ネットワーク機器の接続等々)を見据えた設定を行わなければならないのではないでしょうか?

今回のようにルータ機器が2台ある場合、基本的な考えとしては
上位にある機器をルータとして設定、下位の機器をブリッジ(アクセスポイント)モードとして設定します。
特別な事情・理由がない限り2重ルータにはしない。
こうすることで、2台のルータのLANポートはすべて同一セグメントのネットワークに構成されるため、例えばひかり電話ルータ側のLANポートに接続したネットワークプリンターに無線接続されたPCからアクセスできますが、2重ルータにしたり下位のルータのみ設定した場合、アクセスできないことになります。

ここ数年、PC・ゲーム機以外にもTV・HDDレコーダーなどネットワーク(インターネット)へ接続できる機器が増えています。ルータが正しく設定されていれば、それぞれLANケーブルで接続するだけでインターネットにつながります。ぜひぜひ、ルータは正しく設定しましょう。

このときご依頼いただいた作業は私も、パソコンサポートを仕事としているものとして、同業者に後ろ指さされるような仕事はしないようにと心に刻みつけた作業でした。

 

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2010年1月21日木曜日

インターネットが繋がりません? DNSサーバーへ届いていないぞ

最近更新がめっきり減ってしまいました。
「気力・体力の限界!!」といいたいところですが、生来「怠け者」であるが故、一度怠けると気力を戻すのにどうも時間がかかってしまいます。

実のところ、日常のよくある事柄を記事にしても、読み手にとってはあまり面白いものではないだろうし・・・かといって、「こんなことがあった!あんなことがあった」と言えるほどの事柄にはなかなか遭遇しないものです。

先日、以前サポートさせていただいたお客様から「インターネットへつながらない」という内容のお電話がありました。
このお客様、半年ほど前にひかりマンションタイプで、VDSLモデム+無線ルータでPC3台の無線接続といたって単純な設定で、問題なく完了でした。

お話を伺うと、どうやらそのとき設定したパソコンを別の場所で新たに引いたひかり回線に有線で接続したところ、インターネットがつながらない。ということのようです。ちなみに、別のPCではインターネットがつながるということから、「前回の無線設定を行った人が、変なことをしたんじゃないか?」と疑われているようでした。

とりあえず電話で状況を聞いてみました。
まずは設置状況は、BフレッツネクストでNTTひかり電話ルータ「PR-S300NE」に有線でPC3台を接続。内2台がインターネットに接続できない。
接続できているPCはもともとその場所に設置されているXPのデスクトップ。
接続できないPCはいずれもノートでXPとVista。(2台とも前回無線設定を行ったPC)

電話で確認していただいたのが、
まずはルータのPPPランプが点灯しているか?
各PCのIPアドレスはどうか?
ルータの設定画面が開けるか?

実のところ、接続できているPCは広帯域(PPPoE)接続されていて、ルータに接続設定がされていないのではないかと疑っていたのですが、ルータのPPPoEランプは点灯しており、接続できているPCにPPPoEで接続されている形跡がないようです。
あと、考えられるのは、つながっていないPCのローカルエリアネットワークが「無効」になっている、若しくは「IPアドレスを手動で設定されている」と考えたのですが、3台ともDHCPサーバーからIPアドレスを取得できていて、それぞれからルータの設定画面が開けるのです。しかも、設定画面上、ルータは問題なくプロバイダーと接続できているようなのです・・・・

しかも、この辺の確認は、プロバイダーの電話サポートで確認をして、そのサポートの人から「前回無線設定をした業者が設定を変えてしまったのではないか?」と言われた。ってことのようです。

電話でのやり取りで確認できそうな内容は問題ないようですので、伺って状況を確認するしかないようです。何よりも、プロバイダーの電話サポートからの話で、お客様も”前回の無線設定作業の不備”を疑っているようですので、この汚名を晴らさなければなりません。

お伺いしてさっそく確認作業を行いました。
IEを開くと、Yahooトップページが開けるPCと開けないPCが並んでいました。
各PCからルータへpingを打ってみます。

ping 192.168.1.1
pinging 192.168.1.1 with 32 bytes of data:

Reply from 192.168.1.1: bytes=32 time=3ms TTL=255
Reply from 192.168.1.1: bytes=32 time=3ms TTL=255
Reply from 192.168.1.1: bytes=32 time=3ms TTL=255
Reply from 192.168.1.1: bytes=32 time=3ms TTL=255

Ping statistics for 192.168.1.1:
    Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
    Minimum = 3ms, Maximum = 3ms, Average = 3ms

こんな感じでどのPCからもルータへの接続はOK

次にインターネットへ向けてpingを打ってみます

ping www.yahoo.co.jp

Pinging www.ya.gl.yahoo.co.jp [124.83.147.204] with 32 bytes of data:

Reply from 124.83.147.204: bytes=32 time=24ms TTL=44
Reply from 124.83.147.204: bytes=32 time=26ms TTL=44
Reply from 124.83.147.204: bytes=32 time=27ms TTL=43
Reply from 124.83.147.204: bytes=32 time=26ms TTL=44

Ping statistics for 124.83.147.204:
    Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:    Minimum = 24ms, Maximum = 27ms, Average = 25ms


インターネットが開けるPCは問題なく応答があります。
問題は開けないPCでping応答はどうなるかです。
C:\>ping www.yahoo.co.jp
Ping request could not find host www.yahoo.co.jp. Please check the name and try
again.

という結果です。では、IPアドレスでダイレクトにpingを打つと
C:\>ping 124.83.147.204

Pinging www.ya.gl.yahoo.co.jp [124.83.147.204] with 32 bytes of data:

Reply from 124.83.147.204: bytes=32 time=24ms TTL=44
Reply from 124.83.147.204: bytes=32 time=26ms TTL=44
Reply from 124.83.147.204: bytes=32 time=27ms TTL=43
Reply from 124.83.147.204: bytes=32 time=26ms TTL=44

Ping statistics for 124.83.147.204:
    Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
    Minimum = 24ms, Maximum = 27ms, Average = 25ms

IPアドレスでは応答するが、URLでは応答しないということは、
PCはルータを介してインターネットへ接続できているが、URLIPアドレスに変換できないというのが今回のトラブル原因です。


インターネットのWebページを開く場合、アドレス欄に通常http://www.yahoo.co.jp などとURLを入力すると、Yahoo! Japanのトップページが開きます。
実は、このwww.yahoo.co.jp は人が覚えやすくするための文字にしていますが、実際のアクセスはIPアドレス(124.83.147.204)でアクセスしています。
これは、「www.yahoo.co.jpは124.83.147.204だよ」と教えてくれるものがないとできません。このURLIPアドレスを教えてくれるものがDNSサーバーです。
要はDNSサーバーに接続できていないと、URLを入力しても、Webページを開くことができないのです。

接続できないPCのTCP/IP設定を確認してみますとimage
IPアドレスDNSサーバーアドレスも自動取得で正しく取得できています。image
(この場合、DNSサーバーはルータのアドレスになります。)

ということは、ルータがDNSサーバーアドレスを正しく取得できていないことになります。
ルータの設定画面から、接続状態を見てみますと、
DNSサーバアドレス 0.0.0.0 ・・・取得できていない状態です。
通常PPPoE接続では、プロバイダー接続と同時に、DNSサーバーも自動取得するのですが・・・(ダイアルアップ等PPP接続で、DNSサーバーを手動で入力する場合もあります。)
PPPoE設定画面を見てみると、案の定image
DNSサーバーアドレス欄の「サーバから割り当てられたアドレス」 使用するのチェックが入っておらず、またアドレスも入力していません。
これでは、接続しているPC→ルータ→DNSサーバーと行く経路がルータで途切れてしまい、結果DNSサーバーへアドレス変換することができずにWebページは開けないことになります。

では、同じルータに接続されているPCの中でWebページが開けているPCはなぜなのでしょうか?
答えは、PCのTCP/IP設定で、DNSサーバーアドレスが直接入力されていたのでした。

わかってみれば単純な話なのですが、ルータの設定を行うとき、通常はPPPoE接続ID、パスワード入力のみで、他の設定は必要はありません。
DNSサーバーに関しても、デフォルトでは使用するにチェックが入っており、意図的に設定を変更しない限り、こういう設定にはならないので、気がつきませんでした。

と、いうことで、今回はルータの設定を変更(DNSサーバーにアドレス自動取得)、PCもすべてDHCP自動取得に変更することで無事解決しました。

なにはともあれ、以前伺った際の私の作業に起因する問題ではないことをお客様にご了解いただき、ホット一安心です。

で、なぜこうなったか?という疑問は残るのですが、どうやらルータのチェックを外すように指示をしたのが、どこかの電話サポートのようでした。
お客様は「電話サポートで指示されたとき、この画面を開いてチェックを外すように言われた。そのあと、PCにDNSサーバーに入力した」との記憶があるそうです。
確かに、ある程度知識を持った人でないと、ルータのDNS自動取得を外して、PC側でダイレクトにDNSサーバーアドレスを入力するなんてことは思いつかないでしょうね。

どうやら「変なことをした」のは、私ではなく電話サポートの結果のようです。
よくよく話を聞いてみると、ルータ-PC1台の接続で突然インターネットが繋がらなくなったということで、プロバイダーの電話サポートを受けたようですが、その時はPC1台の接続だったので、1台うまくつながればOKといった形での電話サポートではなかったのかなと思います。
その後、今回のPC2台を接続したら繋がらないということで、再度電話サポートへ連絡をした結果、冒頭の、「前回の無線設定を行った人が、変なことをしたんじゃないか?」という話につながったようです。
無料の電話サポートとはいえ、こんなサポートでいいのですかね・・・・

 

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